CTOに訊く!ELWでの働き方や自社プロダクト制作秘話!
2024/10/31
▲村上直也さん | エンジニアリング本部 取締役CTO
こんにちは!ELW株式会社で採用担当をしております、安藤と申します。
今回は、CTOとしてELWの技術を支えている村上さんへのロングインタビューをお届けいたします。ぜひ最後までご覧ください!
村上さんのバックグラウンドについて
これまでのご経歴を教えてください
2014年に東京大学大学院総合文化研究科修士課程を修了し、同年ヤフー株式会社に入社しました。そこでは主に大規模分散データ処理を担当していましたね。
その後は2018年4月に株式会社BuySell Technologiesに入社し、アーキテクチャ・システム基盤構築などを担当していました。そこで3年ほど経験を積み、2021年4月に医療美容系ベンチャーのCTOに就任することができました。そこでは自社SaaSのプロダクトマネージャー・開発責任者となり、ベンチャーの経営目線も含めて勉強させてもらいました。その中で、代表の長谷川と縁があり、2023年にELWの取締役CTOとしてジョインしました。
なぜ、エンジニアになろうと思ったのですか?
ド大学の学部が教養学部だったので、自分が興味のある色々な分野を研究する機会があったのですが、その中で学んでいた「プログラミング」が一番性に合っていたからです。思考と試行を繰り返して完成させるのが気持ちいいな、と。完成させた後も、新しい技術や方法を取り入れてさらにブラッシュアップできる余地がある。そういう思考を止めない作業が好きですね。なので、大学と大学院を通してプログラミングを研究し、仕事としてやっていこうと思いました。
エンジニアをやっていて、楽しさややり甲斐を感じるのはどんな時ですか?
何を使ってどうやるか、技術調査をしたり頭を使って実現させる方法を考えるのがとても楽しいですね。ELWの業務でいうと、技術選定をしたり、クライアントからの要望をどう実現するかということを考え、それに向けて手を動かしている時にやり甲斐を感じます。
あとはクライアントからの反応ですね。自分たちの作ったものが喜ばれて、多くの人の役に立てることが素直に嬉しいです。ELWは受託の場合でも「作って終わり」ではなく、その後のフォローやエンハンス開発も丁寧に行っているので、クライアントと二人三脚で作っていくことが楽しいです。
現在の業務や休日の過ごし方について
現在、どのような業務を担当されていますか?
メインはAWSの運用だったり、アーキテクト的な役割になります。CTOとしてプロダクトの技術選定や、基盤となるプログラムを書いたり、API実装を行ったりですね。ELWの開発チームはそれぞれ自走できて安心して任せられるメンバーが揃っているので、とても心強いです。
あとはメンバーの技術フォローやマネジメント、採用面接対応も行っています。正社員の場合だと面接でお会いする機会があると思うので、チームのことや技術的なことなど、何でも訊いてください。
1日の業務の流れを教えてください
朝はゆっくり、8時ぐらいに起きています。午前中は頭がスッキリして作業が捗るので、主に前日に残していた頭を使う系の込み入った業務や、採用関連のメッセージのやり取りや進捗確認を行っています。
午後はチームマネージャーなどから技術面や仕様面に関する問い合わせが飛んでくるので、仕様確認や修正などを行っています。大体夕方ぐらいで一度切り上げていますね。
そこから夜ご飯や入浴などを済ませて、子供が寝静まってから、午後できなかった作業を行うような流れです。フレックスで融通がきくので、子供の世話をしながら、その時の業務量に合わせて調整しています。
業務後や休日はどのように過ごしていますか?
ELWは基本的に土日祝日が休みですが、私の場合は土日で社内副業をしているメンバーに合わせて素材を用意したり、フォローなど少し作業を行うこともあります。
それ以外は子供の世話や趣味のジムなどに行きながら、リフレッシュしています。出社が多いわけではないので、体力的にも余裕を持って週末を楽しめています!
SFAの開発秘話、技術について
DRIVE SFAを自社プロダクトとして開発するに至った経緯を教えてください
ELWは元々受託から始まった会社なのですが、受託案件でその会社に特化したSFAを作っていたんです。そこで色々知見や経験を積み、「これをSaaSにしたら需要があるのでは?」「それだ!」ということで、第一弾の自社プロダクトとしてスタートさせることになりました。
なので、最初にSFAを受託していなければ、生まれなかったプロダクトですね。SFAで有名な競合他社がたくさんある分、開発には気合が入りました。
なぜSFAの開発言語にKotlinを選んだのでしょうか?
面接でもよく訊かれる質問なのですが、Kotlin導入に関しては正直とても迷いました(笑)。
前職まではRubyを使っていたので、当初はRubyでいこうかとも思っていたのですが、「今いる開発メンバーのことを考えると、静的型付け言語の方が効率がいいのでは?」と考えるようになったのです。なので、メンバーに合わせて選定したという形ですね。
静的型付け言語の中でKotlinにした理由としては、とっつきやすさやパフォーマンス、世の中でのシェアのバランスが良かったからです。サーバーサイドでKotlinを使っている企業が少ないのはわかってはいたのですが、JavaからKotlinであれば数日あればキャッチアップできるので、そういったコストが少なく済むだろうという考えもありました。
実際に、ELWで初めてKotlinを使うフロントエンドのメンバーがいたのですが、非常にスムーズにキャチアップしてもらえたので、狙い通りでした。なので、これまでKotlinを使ったことがないという方でも、Javaなどの言語に関する一定の知識があれば問題なくキャッチアップしていただけると思います。
ELWの開発環境や使用技術を教えてください
環境などは以下となります。
DRIVE SFAだけではなく、基本的には他の受託案件でも同じ技術を使用しています。そのため、DRIVE SFA以外の案件をお願いする場合でも、スムーズに業務を行っていただけると思います。
リモートがメインになるのでSlackがメインのコミュニケーションツールになるのですが、基本的にみんなレスポンスが早く、疑問点がある場合はGoogleMeetやハドルなどを使ってすぐに解決するようにしています。
■利用言語:フロントエンド TypeScript / バックエンド Kotlin
■フレームワーク:フロントエンド Next.js / バックエンド Quarkus
■インフラ:AWS, GCP
■API定義:OpenAPI
■バージョン管理:GitHub
■CI/CD:GitHub Actions
■ドキュメント管理:Notion
■プロジェクト管理:Notion
■コミュニケーション:Slack
DRIVESFA開発で苦労した/しているポイント、逆に上手くいったポイントなどを教えてください
苦労したポイントは、DRIVE SFAはSaaSサービスなので事業者がカスタマイズできるように作っているのですが、そのカスタマイズできるようにする仕組みづくりに苦労したことですね。
あとは、ToBならではの構成の実現、セキュリティ管理などの技術面ですね。このあたりは受託からの知見があったのである程度スムーズにいけましたが、やはり難しかったです。
上手くいったポイントは、ユーザー属性の定義や制約などをスプレッドシートで定義して、これを元にプログラムをつくれる自動生成プログラムを実装したことです。あとは埋めたり追加修正するだけの状態になるので、単純作業が減ったという物量メリット以外にも、書き方が揃ったり、人的ミスが減るという大きなメリットがありました。
この自動生成プログラムのおかげで、ものによりますが、1日分の作業工数が20-80%ぐらい削減できました。こういうプログラムを作って効率化するのも、開発の楽しい部分ですね。
▲ シンプルで使いやすいUI
今後取り入れていきたい、実装していきたい技術や機能などはありますか?
現状のDRIVE SFAの機能だと、通話音声の文字起こしや要約などでchatGPTが局所的に使用されてるので、フル活用していきたいですね。競合他社でもchatGPTを使用した機能がたくさん実装されているので、負けないようにしたいです。
あとは、LLM(大規模言語モデル)や、ユーザーがストレスなく使えるようなUIだったり機能を実現していきたいですね。リリース後のフィードバックを元に、色々と開発していきたいです。
村上さんから見たエンジニアチームとは、ELWとは
エンジニアチームはどんなチームでしょうか?チーム構成や人柄、普段のコミュニケーションの様子などを教えてください
チームはパートナーさんを含めると、大体15名程度で稼働しています。正社員は2024年10月現在で7名で、それぞれFE2名、BE2名、兼務が3名の内訳になります。
基本的にはフロントエンドとバックエンドで分業制になっていますが、全体的な垣根のようなものはなく、風通しのいい現場です。
人柄でいうと穏やかで大人な方が多く、それぞれが裁量多く任されているため、集中して作業していますね。集中しているといってもコミュニケーションは取りやすいですし、ちょっとした質問でも嫌な顔をせずにすぐに返してくれるので、非常にやりやすいです。
あとは、概要に触れたらすぐに着手できるような、臨機応変に対応してくれる方が多いので、安心して任せることができます。
頻度が高いわけではないですが、出社日関わらず退勤後に飲みに行くメンバーもいたりと、メンバー間の仲はいいですね。普段からコミュニケーションをとっているからこそ、意見も言いやすく、より良いものづくりのために熱意を持って意見交換ができています。新しい技術に関しても敏感なので、雑談がてらよく話しています。
入社後は、エンジニアとしてどのような経験やスキルを積めるでしょうか
ELWは「挑戦」を大事にする会社です。そのため、経験が足りなくてもチャンスはありますし、プロジェクトにアサインします。自分で勉強して「やれそうか」というのが重要なので、足りない部分を努力で補える方は、色々な経験やスキルを積める場だと思います。もちろん、技術フォローは私やチーム全体で行いますので、安心してください。
具体的に積めるスキルや経験に関しては、SaaSサービスなどのWebアプリケーションに必要なもの全般ですね。下流から上流まで、一貫して経験できます。
また、今いるメンバーはフロントエンドやバックエンドを全般的に習得したいという方が多いです。総合力のあるフルスタックやスペシャリストですね。
もちろんひとつの分野を極めるのも良いですし、「今はフロントエンドをやっているが、バックエンドもやって将来的にフルスタックエンジニアになりたい」という希望があれば、全力でサポートしますし、実際に弊社でバックエンドに転向したメンバーもいます。
片方の技術基盤がしっかりできてからの転向にはなりますが、メンバーの望むキャリアパスを一緒に考えつつ、柔軟に対応できる環境があります。
また、これはエンジニア外になってしまいますが、会社としてコアメンバー募集の段階となるため、組織や文化形成などに興味がある方にも挑戦できるいい環境だと思います。
チーム内で勉強会や情報共有をする場はありますか?
業務に関係する新しい技術などは、Slackなどで都度共有されていますね。雑談ベースが多いので「勉強会」という立て付けで行っているものは現状ありませんが、今後入社する方が主導してくだされば、実現すると思います。そういった「新しいことへの挑戦」は大歓迎です!
どのような方に入社して欲しいでしょうか?また、どのようなスキルがある方が活躍できるでしょうか?
技術面でいうと、経験した技術が、広く浅くではなくしっかりと身についている方がいいですね。領域はそこまで問いません。というのも、エンジニアの技術というのはどの領域でも活躍する場面がありますし、しっかりとした技術がある方は、他の技術も同じように身につけられると考えているからです。あ、Webアプリケーション全般の技術や知識がある方は大歓迎です!(笑) あとは、学習意欲があり、1から10を教えなくても主体的に臨機応変にやれる方ですね。少数精鋭のチームとなるため、ある程度自走できる方が望ましいです。 活躍できる方は、自立して裁量多く任されたい、自ら手を挙げるような方ですね。ELWのバリューにもありますが、「現状維持=停滞」なので、行動力があって自己研鑽の姿勢がある方は非常に合っていると思います。私を含め、代表とも距離が近く風通しのいい会社のため、どんどん提案して欲しいです。
ELWをひとことで表すと、どのような会社でしょうか
「自立した大人の集団」ですね!
フレックスや副業など働き方が自由な中でそれぞれがしっかりと自己管理し成果を上げて、メリハリつけて働いているのがカッコイイと思っています。
ELWでの働き方について
自由な働き方が可能な弊社ですが、これまでと比べて生活リズムなどに変化はありましたか?
前職もフレックスだったのですが、ELWはもっとフレキシブルで成果主義のため、時間帯の自由度がさらに高くなりましたね。私は今年5月に子供が産まれたため、入社してから生活に変化があったのですが、時間の融通がききやすくて非常に助かっています。
▲ オフィスには伸び伸びできるリフレッシュスペースあり!
ご家族からの反応はどうでしょうか(融通がきくから助かっている、など)
子供の通院やお世話などを仕事の合間に私が行えるので、ELWでの働き方はとても好評です(笑)。フル出社や定時が決まっている仕事だとどうしても家族の負担が増えてしまうので、そこを分担できるのはいいですね。
正社員だけではなく、業務委託の方も保育園のお迎えで中抜けするなど、フレキシブルに働いていますね。
ある程度自由に時間を使えるので、「今の職場だと融通がきなかくて困る」という方にとっては、非常に魅力的な環境だと思います。
リモートワーク中のリフレッシュ方法やマインドセットはありますか?
合間に家事をしたり子供のお世話をすることがリフレッシュになっていますね(笑)。「少し煮詰まってきたから洗い物でもするか」とか。家族や家と向き合いながら仕事ができるのもリモートワークの魅力のひとつですよね。
マインドセットの部分で言うと、私は仕事とプライベートを明確に分けるのは向いていないので、今のようなスタイルになっていますね。土日を含めてあまり境界がないというか。メンバーの中には明確に分ける方もいるので、そこは人それぞれだなと。
メンバー全員のびのびと業務をしているので、自分がパフォーマンスを最大限発揮できる環境で色々と挑戦できると思います。
村上さん、お忙しい中ありがとうございました!
ELWでは、全方位でエンジニアを募集しています。
このインタビューを読んで少しでも弊社にご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご応募ください!みなさまとお会いできることを楽しみにしております!
募集ポジション
チャレンジングな大型案件が多数あり積極採用中です。我々と共に挑戦しませんか?